2009年07月02日

警察への匿名通報制度

一昨年10月より警察庁が一部の犯罪事案について電話による匿名通報を受け付ける「匿名通報ダイヤル」の運用を始め、さらに平成21年7月1日より、電話だけでなくインターネットでも受付を開始しました。
参考)匿名通報ダイヤルに関する政府広報(平成19年11月)

通報受付対象となる犯罪種は「人身取引事犯」(*1)および「少年の福祉を害する犯罪」(*2)となっています。

(※1)少年の福祉を害する犯罪の例:

  • 児童買春・児童ポルノ禁止法違反
  • 労働基準法違反(危険業務・深夜業への従事等)
  • 覚醒剤取締法違反
  • 強制わいせつ罪等

(※2)人身取引事犯の例:

  • 人身売買罪(暴力・脅迫・欺罔・金銭の授受等を通じて女性を獲得・収受)
  • 出入国管理および難民認定法違反(外国女性の不法就労等)
  • 売春防止法違反(売春の斡旋・場所の提供等)

一昔前なら家庭内暴力といえば若者の反抗を指していることがほとんどでしたが、最近ではドメスティックバイオレンス(直訳すればこれも家庭内暴力、ですね)やネグレクト(育児放棄)などと言われ、その多くは女性や子供たちに対する暴力や遺棄・虐待です。家庭内における女性や子供たちに対する虐待は、それが家庭内部の問題であるところから傍目にはうかがい知れないケースが多く、また、周囲の人々にとっては他人の家庭内問題にくちばしを挟むことに躊躇を覚える人も多いことでしょう。そしてそれが結果として最悪の結果を招くこともあります。

戦後の日本では、警察は民事事件に介入しない・介入するべきではない(民事不介入原則)とされてきました。つまり原則として家庭内のトラブルや私人間の争いには関与しない・させない、ということです。こと家庭内の問題に関しては、介入に抑制的なのは警察に限ったことではなく、裁判所なども通常の「裁判所」とは別に「家庭裁判所」というものを設け(所在地はたいてい同じ場所ですが組織上は別物になります)、あるいは訴訟よりも調停を優先する調停前置主義をとるなどして私的な自治を重視しています。今後も従来同様、(少なくとも建前上は)民事不介入原則が守られてゆくはずです。

しかし最近では新聞紙面上にドメスティックバイオレンスや児童虐待のニュースが掲載されない日はないくらい頻発しています。特に児童虐待などの問題は、対等な私人間の争いと異なり、児童(子供)が自力で解決することはきわめて難しいのが実情です。本来ならば、彼らを保護することを本務の一つとする児童相談所等の役割も重要なのでしょうが、強制力を欠いた児童相談所・民事不介入原則との兼ね合いが悩ましい警察のどちらも、児童虐待に十分な対応策をとれない現状があります。


なお通報の受付先は、一般競争入札を経て警察庁より委託を受けたNPO法人日本ガーディアンエンジェルス、受付サイトは「匿名通報ダイヤル」(フリーダイヤル:0120-924-839)となっています。



tanteifukuoka at 16:32|PermalinkComments(0)TrackBack(2)clip!探偵/福岡 

2009年06月30日

(連載)「携帯電話の盗聴は可能か」その2

(以下、前号のつづき)
新たな携帯電話盗聴手法

一方、浦項工科大学校李(Lee Phil-joong)教授は、電波傍受するというやり方ではない別の盗聴方法が存在すると指摘している。暗号化された音声データを無線ネットワーク上に配信するための電話交換機(サーバー)またはその周辺の有線部分にて盗聴が可能であると李教授は言う。携帯電話をかける際には、まず音声がデジタル化されたのちそれが最寄りの基地局に送信され、それが移動体通信事業者の交換機を経由してから受信者の最寄りの基地局に受け渡される。基地局間の音声データ伝送は、固定電話と全く同じ有線通信で行われる。「移動体通信であったとしても仮にそれが有線部分で盗聴されるのなら、携帯電話もまた(盗聴に脆弱な=盗聴が簡単な)通常の固定電話と何ら異なるところはない」と李教授は言う。こうした考えに基づき2003年に李教授チームは、韓国第三位の携帯電話機メーカーであるパンテックグループと共同して、”盗聴されない電話機”を開発した。ある理由から販売的には失敗したこの携帯電話機は、CDMA方式で用いられる通常の変換プロセスに加えて独自の方式で音声信号を暗号化するものである。


それでも情報通信大学校の李教授は次のように言う。韓国内のネットワークシステムにおいては有線部分の盗聴はあり得ないのであるから、非合法的なCDMAの(携帯電話の)監視などということは馬鹿げている、と。「仮に裁判所が警察による有線部分での盗聴を許可したとしても、警察は盗聴対象者がやりとりするパケットデータを特定することは出来ないだろう」、さらに「そうするためには移動体通信事業者がネットワーク(システム)を大幅に変更する必要があるだろうが、通信事業者にとっては一文の得にもならないことに費用をかける理由はどこにも無い」とも李教授は言う。李教授は、アメリカ合衆国では法執行官が有線通信部分で特定のデータを分類収集できるように(通信事業者の)ネットワークシステムを変更する為の費用を連邦政府が支出している、と付言した。


なお、KTF(注:韓国第2位の携帯電話通信事業者)の見解は李教授と一致している。KTFの関係者は「私たちは誰が通信中であるかを把握することは可能だが、特定の会話(の中身を)を抽出することは出来ない」としている。


(おわり)

出典:Kim Tae-gyu,"Is wiretapping possible for cell phones?",July 29, 2005(http://www.asiamedia.ucla.edu/article.asp?parentid=27458)


2009年06月25日

(連載)「携帯電話の盗聴は可能か」その1

携帯電話の盗聴か可能か?
1997年、国家安全企画院をその渦中とする携帯電話の盗聴スキャンダルが過熱した韓国全土で多くの人々に一つの疑念すなわち、はたして携帯電話機に盗聴器を仕掛ける事は可能か?という疑念が生じつつあった。今日のデジタル方式携帯電話機に盗聴器を仕掛けることについて、理論上はいくつかの手法が存在はするものの現実的には不可能であると専門家は言う。1990年代に使用されていたアナログ式携帯電話機は盗聴が容易であったが、それに比べると現在のデジタル式携帯電話機は極めて盗聴が困難だと韓国情報通信大学校の李(Lee Hyuck-jae)教授は次のように言う。
「現在のところ、韓国に於ける如何なる法執行機関も移動体通信を簡単に盗聴する能力を有するとは思わない。たとえそれらの機関がそうしたものの開発に莫大な資金を注ぎ込んだとしても、彼らにとって満足な結果は得られないのではないか。」
典型的な携帯電話盗聴の方法は、携帯電話機から受発信される電波を傍受した上でこれを音声に変換するというものである。初期のアナログ方式では、音声がそのまま送受信されていたため、盗聴者は電波を受信するだけで移動体通信を立ち聞き(盗聴)することが可能であった。しかし韓国における現行のデジタル移動体通信システムであるCDMA(Code Division Multiple Access)方式では総ての通話もしくはメッセージがデジタル信号へ暗号化(変換)される。結果として、盗聴者がその音声を聞くことはできず、ただコンピューターのみが理解できるちんぷんかんぷんな信号しか得ることができない。人間には理解できないこのデジタル信号を解読して音声化するためには、高価かつ複雑な(解読用の)機械を用いなければならない。もし移動体通信を盗聴したいのなら、電波を傍受し、かつ(継続的に傍受する為に)傍受対象を追跡するための大型装置が必須である。それに加えて、何人もの専門家たちで信号を解読することも必要であるが、必ずしも良い結果(盗聴・解読の成功)が得られる保証はない。はたしてこんなものが”実用的な”技術であろうか? と李教授は強調する。

(以下次号)
[2009/06/30一部追加]

出典:Kim Tae-gyu,"Is wiretapping possible for cell phones?",July 29, 2005(http://www.asiamedia.ucla.edu/article.asp?parentid=27458)


不定期連載「携帯電話の盗聴は可能か」

福岡をはじめ九州北部地方では梅雨入り後もしばらくは好天が続いていましたが、ここ数日来ようやく梅雨らしくなってきました。だからというわけではありませんが、今日は盗聴のお話を。
弊社にしばしば「携帯電話を盗聴されているような気がするのですが・・・」というお問い合わせをいただきます。弊社ではそうしたお問い合わせについても、ただ単にできる・できない、Yes・Noではなくその周辺状況もあわせ出来るだけ具体的なお話をおうかがいした上でお答えするようにしております。それというのも携帯電話が盗聴されていると思っていたら実は携帯電話を使用している部屋そのものに盗聴器が仕掛けられていたと言うこともあり得るからです。
今回からこの携帯電話機盗聴をテーマに不定期連載をやります。
第一回の今回は、日本と同様の携帯電話方式を用いている韓国に関する英文記事の翻訳を掲載します。


2009年06月11日

福岡県警本部を訪問

探偵業社の協会「九州調査業協会」の総会が、平成21年5月22日に開催され、下記内容について議案審議されました。

同内容の結果について、福岡県警本部・生活安全課探偵業係に報告すべく、平成21年6月8日、福岡支部支部長として、弊社代表者が総会資料持参の上、同県警本部を訪問、報告致しました。

福岡県警本部又、平成21年12月、福岡地区にて開催予定の研修会に於いて、講師としての参加をお願い致しました。

 

 

第一号議案 平成20年度事業報告
第二号議案 平成20年度収支決算報告
第三号議案 監査報告
第四号議案 平成21年度事業計画

 

福岡の探偵・興信所 帝国法務調査室



2009年06月10日

携帯電話と盗聴

電源タップ型盗聴器は従来から存在していました。その恐ろしい点(仕掛ける皮から見れば「利点」)は、家庭用電源コンセントに直結する方式である為に、盗聴器を駆動する電源が半永久的に供給される点です。ただ、従来型では、盗聴内容を転送するために電波を使用するものが大半を占めており、その受信可能域は比較的に狭い(とはいえ数百メートルくらいは軽く飛びます。)ものであるため、盗聴地点にある程度接近しなければ盗聴できないという特徴があります。
しかし現在、携帯電話という強力な無線ツールが普及し、その通話エリアは(ごく一部の僻地を除けば)人工カバー率で100パーセントに限りなく近づいている為、この携帯電話システムを盗聴器に組み込んだ携帯電話方式盗聴で、いつでもどこでもどこからでも盗聴することが可能になっています。そしてこれらの特徴を併せ持って、半永久的に電源が供給されかつ盗聴可能域が無制限の盗聴器が通信販売などで簡単に入手できるのが現状です。
電源タップ・携帯電話方式盗聴器

2009年05月28日

非弁行為で探偵会社役員逮捕との報道

デスクワークの合間に探偵業法の逐条解説を読み直していたところ、(合間の合間に)次のような報道に接しました。
鳥取署は26日、弁護士法違反の疑いで***(29)(注:一部伏せ字)を逮捕した。
 逮捕容疑は、鳥取市の男性からの依頼で100万円の報酬を受け、弁護士資格がないのに平成20年5月、元交際相手の女性にストーカー行為をやめるよう仲裁したほか、9月には当時、鳥取県岩美町にあった男性宅に居続けた元交際相手に、退去を要求した疑い。
 鳥取署によると、男性は昨年5月以降に鳥取市に引っ越し、入れ替わりで元交際相手が男性宅に入居していた。
以上は産経新聞の報道です。なお、この記事では(”逐語”解説が必要なくらいに)事実関係が不明瞭なのでこの件に関する論評は控えます。

かつては”野放し”と言われていた探偵業も、現在では平成18年に制定された「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」を主とした法令の遵守が定められ、依頼者をはじめとした関係人の個人情報保護や契約・解約時の適正手続きまでも詳細に定められています。なお、仮に非弁行為ということになるとそれは探偵業法以前の問題だと言えます。つまり、探偵であれ一般人であれ非弁行為は違法ということです。
弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。(以下略):弁護士法第七十二条 (強調筆者)
なお、きちんとした探偵社は、依頼人と調査目的・調査料金などを明確に取り決めた上、書面にて調査契約を締結した後で調査を行い、また、そもそも違法性のある調査依頼は受任しないということは知っておいていただきたいと思います。

2009年05月07日

探偵事務所の連休中の活動

素行・浮気調査報告書サンプル

探偵事務所の連休 渋滞連休中は、当探偵事務所、素行・浮気調査でフル稼働しておりました。

前々から依頼を受けていた素行調査で、某日朝早くから対象の追跡を続けておりましたが、
高速道路の渋滞は大変なもので、追跡中、福岡県内(太宰府ICから南関IC)までの移動で、4時間近くかかってしまい、その長時間、対象車輌の後ろにつくため、面割れなどの調査発覚を警戒しつつ続行しておりました。

素行・浮気調査報告書サンプル発覚が決して許されない私たちの調査は、発覚する前に対象者から離れるのが基本です。
発覚後では、再調査が出来ない事となりますので、深追いするよりも、安全な方法を取ります。

勿論、一時離れた後も、再度、捕捉し追跡できるように、様々な工夫や調査機材を用いて、万全の体制で挑みますが、車を降りてからどこに行くのかを確認するには、できれば直接ついていきたいところです。

今年の連休の調査でも感じられたのは、夫の外出・外泊理由が
「不景気だから残業代が出ない。でも仕事はしないと・・・。」といった
不景気を理由にしたサービス残業・出勤による外出・外泊が多かったように思います。

「夫が今、仕事と言って家を出ました。」との連絡で、即座に移動位置を確認しますと、行き先は全く職場とは関係の無い方向・場所で、現地を見ると、身元を情報から下調べをしていた女性宅だった例が8割でした。

昔から男性は、浮気の際の外泊や外出の理由を、仕事のせいにして外出する傾向があります。
特にサービス残業だと、給与明細にも載らないし、言い訳としては都合がいいですもんね。

こんな時代です。
「連休中も大変なのね。」「仕事を頑張ってもらわないと!」と夫を支える奥様方、しっかりと注意を向けておいた方が良いかも知れません。
※勿論、ちゃんとお仕事をなさっている方もいらっしゃいます。
m(_ _)m

夫が浮気をした奥様より「私のなにが不満なんでしょうか?」と聞かれる事がありますが、夫の浮気は、不満だから、浮気するばかりではありません。

基本的に、男が浮気に走る時は、仕事も家庭も充実し、心の余裕から浮気に走ります。

家庭がうまくいってる時こそ浮気しがちなもの。
疑いの目を持って監視する必要ありませんが、
夫婦円満のためにも、お互いにパートナーへ関心を持ち、ちょっとした変化に気づき、声掛けしてあげる事が必要なのではないでしょうか。



2009年04月22日

頑張れ肥後もっこす。頑張れ美少年。

残念な事件であった。
先頃、熊本県の老舗「美少年酒造」(本社:熊本県下益城郡城南町)が取引先から裏金を受け取っていた云々が報道され、「お、またあの美少年か・・・?」と思ったことだった。
今から十年ばかり前、かつての同僚とともにその名も「美少年」という立ち呑み屋に仕事帰りにちょくちょく立ち寄っては微醺を帯びていた。当時、福岡市内のJR博多駅構内にあるその店が、どこぞの「美少年酒造」の直営店だと言うことを耳にした覚えがあったので、汚染米がらみで美少年酒造の名を耳にする度に「あ、あれね」と少しばかり懐かしかった。ウィキペディアによれば美少年酒造は清酒も焼酎も醸造しているらしいが、私自身はその当時いったい何を呑んでいたのか・・・。実際、「美少年」の味そのものは正直なところよく覚えていない。たぶん「二階堂」とか「雲海」とか、他所の(安い)銘柄ばかり呑んでいたような気がする(ちなみに「たこわさ(蛸山葵)」と「揚げシューマイ」がその当時の好物であった)。だいたいがその店自体、立ち呑みと言うこともあって飲み代はいたって安く、言っちゃ悪いが店の中もお世辞にも小綺麗とは言えないような、しかし居心地の良い店であった。まさしく仕事帰りの労働者・サラリーマンの為の止まり木とでもいうべき小店で、それだけに今回の事件は他人事ながら残念というほかない。
先だって所用で博多駅を通ったときに、まだやってるだろうかとふと思ったが、先を急いでいたのでよく確かめられなかった(無くなっているようにも見えた)。試しにいまインターネットで調べてみたら、4年前の時点では博多駅構内にどうやら2店舗があったらしい(美少年本店と美少年デイトス店。ちなみに私が通っていたのは本店)。ちょっと古い(2005年の記事)がお店の紹介記事のアドレスを記しておく。http://cbsan.nobody.jp/bisyounen.html
汚染米だか裏金だか知らないが、米にも酒にも罪はない。要は人間。仮に米屋・酒屋の社長サンあたりが小金を自分の懐に入れていたことが確かなことだとしても、それによって従業員や愛飲家が当の社長サンの悪事の煽りを食らって路頭に迷うようなことがあってはたまらんよなあ、とかつての居酒屋「美少年」のファンは思うのであった。というわけで今後の美少年酒造の復活に期待したい。
近々応援がてら博多駅の美少年に足を運んでみるか。
(追記)
複数の支援企業が美少年酒造の支援を決定したとのこと。頑張れ、美少年。


2009年03月19日

探偵を名乗った犯罪者 探偵事件簿-福岡

探偵を名乗った不届き者がいる。

仙台市の無職原田昭彦被告(48)強姦事件の加害者である。

原田被告は昨年11月20日夜、秋田市の大型ショッピングセンターの駐車場で、探偵を装って女性に声を掛け「別の探偵があなたを監視している」などと言って脅し、河川敷まで女性に軽乗用車を運転させ、車内で乱暴したとしている。※現在公判中。

ぜひ罪を償い、更生して欲しいものである。

そして、探偵の名を語るのは止めて欲しい。

誇り高い本物の探偵が、そうした事をするはずも無い。

ましてや男として、女性を強姦し傷つけるなどやってはならぬ大変恥ずべき行為であろう。

飲んだら乗るな、飲むなら乗るな私たち探偵社の社員は、男が多い会社なのでついつい下ネタギャグを言いそうになっては、女性相談員の顔を見て、のどの奥にグッと飲み込んでいる。

たまには皆で飲み会したい。でもほとんど皆、家でも飲まんもんな〜。

 

 



事件簿の種別