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私の前には、所長と呼ばれる高齢の、失礼だが老人とも思える人物が立っていた。所長は、優喜と名乗った。
私は礼儀と思い、所長が来るのを立ったままに待っていたので、面接をしていただく事に対しての礼を言い深々と一礼し、自己紹介をした。
そして、きちんと挨拶し、大きな声でハキハキと話す事を心掛けた。当たり前のことだが・・・
まあ、空手を十数年やっていた事もあり、もともと声はでかかった。
着座をうながされて座り、いくつかの質問を受けたと思う。
記憶はしていないが、帝国興信所の事は知らぬし、業界の事も知らないのだから、何も分からないし、何かのお役に立てるかも分からないが、雇って頂けるのならば不眠不休でても全力を尽くす事を強調したことを強く覚えている。
その他は、昔過ぎて覚えていない。
ただ面接者は数十人を越えているのは目の前の履歴書の束から間違いは無かった。
 
面接を終え、立ち上がり、面接して頂いたことへの礼を言った際に、所長が口を開いた。
 
 
つづく
 
 
By 藤原