若乃花と貴乃花福岡市南区のマンションで兄(17)を中学3年の弟(15)が刺殺した事件、福岡県警が刑事処分ではなく、保護処分が相当とする意見を付けて福岡地検に送検していたそうだ。
日常的に兄から弟への暴力が繰り返されていたとの事であり、事件当日、のこぎりで頭や肩を傷つけられ、負傷していた事などがあった事から、事件に計画性がなく、兄の暴力からの逃避の性格が強いうえ、家族内の事件でもあり、県警は、保護処分が相当との意見を付けたとみられている。
たまたま目についた包丁で反撃した末の結果が今回の残念な結果となった。
警察に行った際に感じられることだが、刑事は事件を公平に判断していると感じることが多い、警察トップは知らぬが現場は目の前にある惨状に心打たれておられるのだろう。
 
弊社大崎は、同マンションの付近に居住していた事もあり、ニュースにて同事件現場の写真を見てすぐに場所が分かったそうだ。弥生坂付近だ。当日の同所付近は全く車が進まぬ程に渋滞していたそうだ。
家族から殺されると感じる程に危機感を感じた弟と、自制出来ずに暴力がエスカレートした兄の関係の結末が殺し合いに発展した。兄は母妹にも暴力をふるっていたと言うから、弟もその行為を自身が盾となって受け止めていたのだろう。
周囲の居住者が知っている程に兄の暴力が表面化していたにも関わらず、このような結末に至る前に止めることができなかった周囲の無念さは辛かろう。
同家の玄関前に立ち、手を合わせた。ガラス戸には新聞が張られ、中が見えないように施され、玄関前にはジュースやお花が手向けられていた。
 
兄のご冥福をお祈りし、弟の社会復帰を願ってやまない。
 
 
 
by 中村&藤原