息子・ベビー念書の内容については、事前にありきたりの内容に、以下の内容を追記した。
 
・書類を3日以内に公正証書にする。その際、当事者で公証役場に行くことに協力を惜しまない。
・夫が連帯債務者になよう、本日、電話で要請し、夫は同点に同意した。
 
英語講師
「間違いなくお金はお返しします。」
お母さん
「それは当然のことです。なぜこんなことをしたんですか・・・?」
英語講師
「息子さんを医学部に入学させたかったから・・・。」
※お母さんの顔がくもって行くのが見えた。
藤原
「すべて分かっているんですよ。なぜお金が必要だったのかは。」
英語講師は私の顔を見上げた。
 
英語講師
「すべてとは何のことですか?」
藤原
「口外するつもりもありませんし、追求するつもりもありません。しかし、あなたの単独での日常の行動は、あらゆる点で社会的に反している。誰にも話していないが分かっていますよ。(お母さんには話してはいたが、あえて夫以外の男性との不倫の件は話さなかった。)」
英語講師
「何のことだか・・・」
※顔は硬直していた。
 
藤原
「お母さん、とにかく何を話しても、改善する事はありませんよ。刑事さんも部屋の利用は短時間でと言われてましたし、お話は後日の公証役場でと云う事にしましょう。」
お母さん
「そうですね・・・」
 
私たちは、英語講師を帰し、刑事に礼を言って引き上げた。
 
帰途について、歩いているとお母さんが声を出した。
お母さん
「ありがとうございました。(声が震えている。)息子のためを思ってしたこととは言え、バカな事をしてしまったと反省しています。TVなんかでよくある話ですが、まさか自分がこんなことに巻き込まれるのは思いもしませんでした。」
藤原
「善意無過失でなければ保護は受けられないところです。お母さんの思い描いた息子さんの将来への今回の施策が、全てお母さんの善意であったとは言えないでしょう。本当はお母さんにも問題があるんです・・・。またご連絡します。失礼します。」
 
今回の問題は、勿論、英語講師の詐欺行為が主だった要因だったが、お母さんの邪まな考えを持ったからこそ発生したのだ。
息子になんと言ったらよいのかとお母さんが悩んだのも、息子の純粋な希望を裏切ったことになると認識しているからこそであろう。これ以上、お母さんの問題について、お話しする必要はなかろうと考えられた。
 
さて次は、公証役場へと同行である。
 
 
つづく
 
 
By藤原