東京 大阪 福岡 東京都渋谷区の女子大生誘拐事件で、伊藤金男容疑者(49)は、事件実行の約1カ月前、「息子の交際相手の素行を調べてもらいたい」と偽り、探偵事務所に女子大生の写真撮影など身辺調査を依頼していたことが警視庁の調べで分かったそうだ。

伊藤容疑者は5月19日、品川区にある探偵事務所を訪れ女子大生の調査を依頼したと云う。事務所側は同22日午後に女子大生の自宅周辺で、出入りする女子大生を撮影、事務所側は数日後、写真を伊藤容疑者に手渡すとともに、自宅を出る時刻なども報告したそうだ。

事件発生は、写真が撮影されたのと同じ曜日の同時間帯だったことから、警視庁は容疑者らが調査報告をもとに女子大生の行動パターンを知り、犯行時刻などを決めた可能性があると云う。 捜査本部は、容疑者らの関係先から女子大生の通う大学のカリキュラムを印刷した紙を押収しており、容疑者らが探偵事務所の調査をもとに女子大生の生活ぶりを把握したうえで犯行に及んだとみているそうだ。

依頼人側が、探偵事務所により収集した情報を悪用した例だ。探偵社側は、依頼人の目的を聞き、その目的の真偽については調査をしない。依頼人側の調査に至るまでの経緯に嘘があっても、そのシナリオに疑問が無ければ追求する余地は無い。

しかし、問題がある調査の場合、調査依頼までの経緯に正義があったとしても、調査遂行上、依頼人の知り得ている情報への疑問や、活動上、なんとなく不審に思う点が多々あると、調査に至るまでの経緯への疑問は否めない。

犯罪行為へ結果として助力してしまう如き調査は引き受けるべきでは無いと考えている。依頼する側、依頼を受ける側のモラルの向上を図るべきであろう。

 

探偵福岡事件簿 帝国法務調査室