ここ数年、様々な「偽装」が世間を騒がせている。中でも食べ物に関わる偽装は、わたしたちの日々の生活にじかに関わってくるので、決して無関心ではいられない。
この数週間の間に発覚した食品偽装事件のうち、日本の農林水産省が関わる事故米不正流通事件、中国に端を発した牛乳へのメラミン混入事件、この二つの事件について少しばかり調べてみた。
事故米不正流通事件については、農林水産省が義務的に輸入している米(ミニマムアクセス米)のうちの事故米(汚染米)が、複雑な流通経路を経るうちに、いつのまにやら「食用」としても広く販売されていたと言うことである。
農林水産省のホームページには、「事故米(事故米穀)」とは
保管中にかびの発生、水濡れ等の被害を受けたもの、又は基準値を超える残留農薬等が検出されたものであり、用途を限定して売却するもの。
「非食用の事故米穀の不正規流通米の回収について」より

とある。「事故米」であるためになかなか買い手がつかず、これを管理する農林水産省にとっては事故米を大量に購入してくれる三笠フーズは有り難い存在であったとのことである。
この問題、三笠フーズ株式会社九州工場(福岡県朝倉郡筑前町)がその「震源地」であるとのことで、同じ福岡人としては面目無い思いがする。
 
一方、化学物質メラミンの牛乳への意図的混入は中国で幾人もの死者を出すに至ったとのこと。この、メラミンという化学物質を混ぜると、牛乳のタンパク質成分を多めに見せかけることが出来ることから、牛乳の品質を偽装する目的で意図的に混入されたというのが今回の事件の真相であるらしい。このニュースは、昭和30年頃に西日本を中心に被害が拡大した、森永ヒ素ミルク中毒事件を連想させるが、どうやら悪質さにかけては森永事件をはるかに上回っている。なぜなら、森永事件ではヒ素の混入は意図的なものではなかったというのが定説であるようだが、一方で今回のメラミン混入は故意に(意図的に)為されたものであるからだ。
福岡米
一時期もてはやされた「グローバリズム」とやらもどうやらその綻びを見せ始めている今日、価格の安さだけにとらわれずにその品質と信頼性へ目を向けていくことが必要でしょう。
地産地消で福岡県産のお米を食べましょう! 

探偵 福岡 興信所 「帝国法務調査室」