今さらながら、ネットをめぐるトラブル事例は増える一方である。出会い系サイトその他のネット利用料金に絡んでの不正な請求事例も跡を絶たない。

ネット関係あるいはそれ以外のいかなる請求にせよ、基本的には「使ったら払う」「買ってもいないものなら払う必要は無い」というのが一つの原則であろうと思われる。

「(使用してもいない)サービスの利用料金を支払え」などというのはそもそも不当な話である以上、(原則的には)無視・放置・相手にしないというのが基本的な対処方法といえる(奇特な詐欺師が、あなたの自宅にまで取り立てに来たなんてことなら話はべつだろうが)。

ただ、こうした架空請求が裁判手続きを悪用して為されるケースもしばしば見聞され、そうした場合には、決して無視・放置してしまってはならないという場合もあり、一概に放置して良いですよ、とはうかつに言えないものである。たとえばもし、裁判所等の公的機関から、身に覚えのない利用料金等の支払いに関して通知などが届いた場合には、然るべく対処する必要がある。さもないと(不正な)請求が裁判所のお墨付きを得て(不正なのに合法的な)請求へと変貌してしまう恐れがあるのだ。
したがって、「身に覚えのない請求は放置して構わない」とは言うことが出来ない(言うべきでもない)。

結論としては、そのような不審な請求を受けた場合には、まず信頼できる筋へ相談してみる、ということが現実的な対処法であると言える。なお、こうした事例その他のネットに関するトラブルへの対処法や相談窓口の案内については下記ページが参考にできる。
「インターネット安全・安心相談」(警察庁HP)
「都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧」(同上)

念のためつけくわえておくと、もしあなたが上記のようなサービスを実際に利用したのであれば、それは当然支払いをしなければならないことになる。(しかしこれも必ずしもそうとばかりは言えないのであるが、話がややこしくなるので詳細には触れないことにした)。過不足なく話す・書くというのはなかなか難しいのであるなあ、と思う今日この頃である。