探偵業法の施行から3年目の今年7月、またもや探偵業者が関与した事件が報道された。その内容は、他人の名誉を毀損する内容のビラをまいた、という”探偵”らしかぬものであった。
元交際相手を中傷するビラをまいたとして、愛知県警捜査2課は13日、名古屋市立●●小学校教頭・××××容疑者(54)=同市天白区=と探偵会社員・△△容疑者(30)=大阪市東淀川区=ら4人を名誉棄損の疑いで逮捕した。
 同課によると、××容疑者は△△容疑者らと共謀して2008年5月下旬頃、かつて交際していた女性(49)を中傷する内容のビラ数十枚を、女性が勤務していた名古屋市南区の工場周辺にまき、名誉を傷付けた疑いが持たれている。
 調べに対し××容疑者は「女性との関係を取り戻したくてやった」などと供述し、容疑を認めているという。
 ××容疑者は妻子がいるにもかかわらず女性と交際。別れ話を切り出されたことから07年末頃、インターネットを通じて△△容疑者ら3人の勤めていた探偵会社にビラまきを依頼したものとみられている。また、08年5月から同12月頃にかけては、女性の自宅に嫌がらせの手紙を数回送り付けていたとみられる。

(財経新聞2009/07/14付記事より)

探偵業適正化法(探偵業法)は、他人の依頼を受けて、実地の調査を行い、その結果を依頼者に報告することを探偵の業務として定めており、「ビラまき」は探偵の本来業務ではない。このニュースを見聞して、探偵とはそういうものだと思った方には、「いえ、そうではありませんよ」と一言お伝えしておきたいと思います。
「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。(第2条第1項)