世界の探偵事件
2007年01月19日
アメリカ発、私立探偵の事件
米国ヒューレット・パッカード(HP)の機密情報漏洩調査問題を巡ってカリフォルニア州の司法長官が同社の前会長と4人の関係者を告訴していた事件で、これら5人のうち唯一起訴されていた私立探偵のブライアン・ワグナー氏が1月12日、同州サンノゼの連邦裁判所で共同謀議と悪質な個人情報窃盗の罪を認めた。ワグナー氏は、刑の軽減と引き換えに、検察当局による共犯容疑者捜査に協力することに同意している。 ワグナー氏が罪を認めたことについて、カリフォルニア大学バークレー校アール・ウォーレン・リーガル・インスティチュートのフランクリン・ジムリング刑事法教授は、検察による他の容疑者の追及にプラスに働くと指摘した。
「こうした事件で検察が何よりも必要とするのは、内情を知る証人だ。そうした証人が得られなければ、検察としては状況証拠から推測を行うことしかできない」(ジムリング氏)
この事件は、HPが2005年と2006年に、取締役会の情報をメディアに漏らした取締役を特定するために行った調査の方法がカリフォルニア州法に違反したとされるもの。12日に検察が裁判所に提出した資料によると、HPはボストンの私立探偵社セキュリティ・アウトソーシング・ソリューションズを雇い、同探偵社がフロリダ州メルバーンのアクション・リサーチ・グループに調査を依頼。その後、アクション・リサーチ・グループが雇ったのが独立契約者のワグナー氏だった。
HPによる情報漏洩調査は、同社を担当する記者、同社の取締役、および両者それぞれの家族の一部を対象に行われたとされる。ワグナー氏は、調査対象者の社会保障番号といった個人情報を与えられ、これを用いて本人になりすまし、調査対象者の通話記録を電話会社から入手した。こうした情報入手方法は“プリテキスティング”と呼ばれている。
ワグナー氏は罪を認めたものの、依然として、HPの前会長パトリシア・ダン氏、HPの元上級弁護士ケビン・ハンサカー氏、セキュリティ・アウトソーシング・ソリューションズのロナルド L.デリア氏、アクション・リサーチ・グループのマシュー・デパンテ氏とともに重罪に問われている。この事件に関連して起訴されているのはワグナー氏だけであり、同氏は最初に判決を受けることになる。
なお、ワグナー氏が罪を認めたことについて、ダン氏とハンサカー氏の弁護士からコメントは得られていない。
調査を行ううえでワグナー氏が直接接していたのはデパンテ氏だけとされている。ワグナー氏の弁護士であるスティーブン・ナタリル氏によると、ワグナー氏はプリテキスティングが合法的だと聞かされていたという。またナタリル氏は、アクション・リサーチ・グループが雇っているような私立探偵は、情報入手のためにいかがわしい手法を用いるのが常だと語った。
カリフォルニア大学のジムリング氏は、この事件では最終的に、どのような調査手法が犯罪で、どのような手法が合法の枠内なのかという境界の判断が問われることになると指摘した。
「許容される虚偽と起訴可能な詐欺の線引きは、非常に難しい問題だ」(同氏)
プリテキスティングとは、他人になりすまして通話記録などのプライベートな情報を入手する手法である。
当然、日本国内では犯罪行為である。国内大手企業の顧客リスト漏洩問題は別とし、以前より、身分証明書を必要としない特定個人の情報の照会はよく行われていると聞かれ、同行為は例えば闇金などの違法業者から、情報を必要とする大手企業まで、手続き上の抜け道を利用し不正に情報を得ている事もあると数年前に耳にしていた。
情報収集の手法は様々であるが、州制度に於いて探偵社に特権が与えられている米国に於いて、同行為が違法である事を認識せず実行したと云う主張は通用しないであろう。
不法行為や犯罪行為の証拠収集、冤罪の立証目的などの調査や鑑定の相談・依頼を受けるが、困難な内容である程、依頼に対する調査結果の報告義務やその責任の重圧がかかってくるものであるが、ワグナー氏には、下請けであると云う関係上、元請け会社に対する信用と報告義務のプレッシャーがかかっていたと想像する。
依頼人の為、また発注会社への信用維持の為、方法を問わず、情報を取得する行為とは当然するべきではない行為であるが、同ニュースは氷山の一角にすぎない。
探偵福岡事件簿
2006年10月26日
ヒップホップの音楽家ファボラスさん、銃撃事件解明のため私立探偵を雇う
下記の如き事件が報じられた。
先週、マンハッタンにて起きた銃撃事件の解明のために、被害者であるファボラスが自ら私立探偵を雇ったと、New York Post紙が報じている。
10月17日の早朝にディディの経営するレストラン、“ジャスティン”から出た直後に、駐車場にて何者かに撃たれて怪我を負ったファボラス。この犯人捜査のために私立探偵を雇ったとファボラスの弁護士が明らかにした。さらに、事件後に乗車していた車の中から銃が発見され、現在、銃の不法所持によって起訴されている彼だが、私立探偵を雇ったのはこの嫌疑を晴らすためでもあるという。
なお、この銃撃事件発生前にボストン・セルティックスに所属するNBAプレーヤー、セバスチャン・テルフェアがファボラスの取り巻きと思われる人物にネックレスを奪われるという事件が発生しており、この強盗事件がファボラスの銃撃事件の原因になったとの噂が広がっている。
ちなみに、ファボラスさんとは左記の人物である。
私はヒップホップを聞かないため、よく存じないのでネットで検索してみた。
1979年11月18日、ブルックリン生まれのファボラス(本名:ジョン・ジャクソン)は若者が憧れるファッション・センスと“オンナ殺し"のクールなキャラクターで今全米で最も期待されている若手ラッパーの1人である。
とのこと・・・。
私には理解できないセンスである。
探偵福岡事件簿
2006年07月09日
相続財産$権利の乱用とは 探偵福岡事件簿
血縁関係が無いのに出生時に実子として戸籍に記載された広島と東京の男性2人と両親の間に親子関係があるかが争われた2件の訴訟の上告審判決で最高裁は「2人は長期間、実の親子と同様の生活を送るなどしており、関係が存在しないとの訴えは権利の乱用に当たる可能性がある」と初判断を下したそうだ。
その上でいずれも男性側が敗訴した二審判決を破棄、さらに審理を尽くさせるため、広島高裁と東京高裁に差し戻したという。
最高裁判例は、血縁に反する戸籍の記載は認めるべきではないとし、親子関係府存在の訴えは財産相続目的でも「権利の乱用」に当たらないとの立場だったが、ケースによってはこうした訴え自体が許されないとの姿勢が示された。
裁判の判決などは、例え裁判官がジャッジのプロであったとしても場合によって「何故?」と疑問を抱く場合がある。
今回の判決は、物事の本質を捉えた適切な判断であったのではないだろうか。
2006年05月15日
米国の情報収集は盗聴行為なのか。 探偵福岡事件簿
ワシントン(CNN) 11日付の米紙USAトゥデー紙は、米国の大手通信会社数社が、国家安全保障局(NSA)に国内電話の通話記録を提供していると報じた。
同日、ブッシュ米大統領は、対象はあくまでテロ組織だと述べた。テロ活動を示す通話のパターンを探るためで、NSAが会話の内容を録音したり傍受したりすることはないという。
又、ブッシュ大統領は、
- 「無実の米国民の私生活をせんさくしているわけではない」
- 「一般国民のプライバシーは固く守られている」
- 「政府は裁判所の令状なしに、国内電話での会話を聞いたりしない」
と語ったそうだ。
違法性の有無は勿論、通信上で自由な会話を楽しむ機会が奪われているように感じられる。こうした行為が国民の承認無くなされ(公表すれば本末転倒であろうが)、公表が政府機関ではなくCNNからなされた事は、大変危惧されるところである。テロリスト対策と云う大儀は別として、行為自体は違法な盗聴行為と変わり無いようにも感じた。日本でもこうした行為は通信傍受法の成立の際、議論が繰り返されて来たことだが、日本でもなされているであろう事を思うと、なんとも気分がよいものではない。
探偵福岡事件簿
2006年04月27日
世界の探偵事件(アメリカ)盗聴 探偵福岡事件簿
私立探偵アンソニー・ペリカーノ氏、トム・クルーズやジョン・トラボルタ、マイケル・ジャクソンといったハリウッドの大物俳優を顧客に持っていた人物である。
4月3日、同氏が逮捕された。容疑は、「ダイ・ハード3」などの大ヒット・アクション映画を数多く手掛けたジョン・マクティアナン監督(55)からの依頼でプロデューサーの電話での会話を不法に盗聴・録音したためらしい。同監督も同被告の捜査で連邦捜査局(FBI)に対し虚偽の証言をしたとして偽証罪で逮捕されたそうだ。
そんな中、アメリカの有名私立探偵アンソニー・ペリカーノ被告の顧客として、米人気コメディアンのクリス・ロックの名前が浮上した。25日付のロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
同紙によれば、1999年にハンガリー出身のモデルが妊娠中の子供の父親がロックだとして認知を求める訴えを起こした際、ロックの代理人がペリカーノ被告を雇ったという。ロックの広報担当者はこれを事実と認めたものの、調査を依頼した当時はペリカーノ被告は優秀な評判を得ており、まさか違法行為に手を染めるとは思っていなかったと主張しているそうだ。
盗聴行為は違法な行為である。そんな事をしなくとも、DNA鑑定を行えば直ぐに解決す問題であると思うのだが・・・



